2022年度実施 大学入学共通テスト国語 文字数を分析 ほか教科では難化傾向


2022年1月15日、2022年度(令和4年度)大学入学共通テスト1日目が行われました。 国語は昨年に比べ約500文字増え、全体的にやや難化傾向です。


他の教科では、世界史B・地理Bで文字数が増えました。数学の文字数は昨年に比べると減少していますが、長文問題が出題され「時間が足りない」「難しくなった」といった声が聞かれました。



目次
  • 文字数は約21,010文字で昨年より約500文字増

  • 原稿用紙52枚半分の内容を読み解くためには時間配分が大切

  • 理科、社会でも読解力が必要、数学は難化傾向

  • まとめ


文字数は約21,010文字で昨年より約500文字増

文字は大問1 評論が約6,430文字、大問2 小説が約7,130文字、大問3 古文が約5,180文字、大問4 漢文が約2,270文字でした。合計は約21,010文字と昨年から約500文字増えました。 昨年と比べて大問1は約700文字、大問2は約800文字減っていますが、選択肢が紛らわしく深い読解力が求められました。


また、古文では本文が二つあったことや、問4で「教師と生徒の対話」形式が用いられたことから、昨年の約3,450文字から約1,730文字増え、約5,180文字と大幅に増えました。同じ事柄を描く二つの文章の相違点を考えさせる問4は、試行調査で出題された新しい出題形式でした。



原稿用紙52枚半分の内容を読み解くためには時間配分が大切

試験では、解く時間や書く時間に約6割が必要と言われています。 日本人の平均読書速度は500〜600文字のため、通常の速さで読んでいては解く時間が足りなくなってしまいます。また、1度読んだだけでは解答が難しい問題は、何回か読み返しをすることがあるのではないでしょうか。制限時間のある試験では読書速度の違いによって時間配分に大きな差が生じます。 余裕を持って試験に取り組むためには、平均読書速度の2~3倍が必要です。



理科、社会でも読解力が必要、数学は難化傾向

地理歴史や現代社会でも文字数は15,000文字前後と多く、500文字/分で読むと時間が足りません。



世界史Bでは昨年と比べて約2,000文字減でしたが、日本史Bでは約3,500文字増でした。年表を用いた形式の問題やメモや資料の読み取りの他、会話文の形式をとる出題が第1問だけでなく第3問・第5問でも出題され、文字量が大幅に増える結果でした。


数学Ⅰ Aや、数学Ⅱ Bでは昨年に比べると文字数は2,500文字ほど減っています。しかし、会話文の読み取りや、歩行者と自転車がある規則に基づき移動する距離に関しての問題など、目新しい設定に戸惑ったのではないでしょうか。 文字数だけ見ると時間的に余裕があるように見えますが、単純に問題を解くだけではなく、まずは問題文の理解に時間がかかります。速読力と読解力を兼ね備えた上で、時間配分を考えて取り組むことが大切です。


今年は試行調査で見られたような新しい形式の出題や、目新しい状況の設定をした出題がありました。 こういった読解力や思考力を問う共通テストに対応するためには、知識だけでなく、資料や会話文を速く正確に読み解く力・考える力が必要です。



まとめ すべての教科で速読解力が求められる
  • 国語の文字数は約21,010文字で昨年より約500文字増

  • 日本史Bでは会話文の出題が増え、昨年より約3,500文字増

  • 数学では目新しい状況設定の文章題が出題

知識の定着とともに、国語に限らず、長文問題や図表問題などに取り組み、設問の主旨を正しく読み取って解答が素早くできるように練習を積むことが大切です。 その際には、試験での時間配分を念頭に入れ、時間を測りながら問題を解いてみましょう。