中間テスト6点から1ヶ月で期末テストが60点まで上がった理由

5月の中間テストで社会が6点だった中3生が5月末入塾してきました。

体験希望の保護者様からのお電話では子供が勉強のやり方がわからず見ていて苦しそうだというお話しでした。


塾での勉強のやり方を体験してもらい、まずは点数の取りやすい社会と理科と国語の漢字から頑張ってみよう!とのことで学習がスタートしました。


定期テストで点数が取れない子の特徴は、教育のプロが解答用紙を見ればすぐにわかります。

病院で言う『診察』ですね。


中間テストの解答用紙を確認したうえで期末テストまでの1か月間、その子に必要な学習計画を作成します。

病院で言う薬の強さを調整した『処方箋』です。


入塾後は毎日AIの学習システムを使用して難易度を調整し、適切な量の課題をこなしてもらいました。

課題は病院で言う『お薬』で『用法・用量を守って正しくお使いください』です。

1日3回食後にお飲みください。

のように1日3教科決められた量をこなしてもらいます。


ですが、ここからは勉強をやってもらう必要があります。

薬を飲み忘れる方もいるように、勉強もやらない子がいます。

薬を飲み忘れると病気の直りが遅くなるのと同じで

勉強も毎日決められた量をやらないと学力が回復しません。

できるようになるまで何度も繰り返します。


正しい勉強法と適切な勉強量と環境が整えば成績は上がります。


サボった日も数日ありましたが結果は1ヶ月で60点を取るほど成果が出ました。



ですが、ここで注意したいことがあります。

それが、年に数件ありますが親の過剰要望です。


これから勉強をやる本人は今まで勉強をやってこなかったので病気でいう重症患者です。

今回の件で言っても入院レベル、大手術をして集中治療室で治療しているような患者です。


そこへ親が追加の勉強を要望するのです。

体が慣れていない状態で勉強の過剰投与をするのでオーバードーズ(過剰摂取)が起こります。

勉強のオーバードーズが起こると、その子は追い詰められてきます。

追い詰められた子は家で暴れはじめたりします。

その結果、勉強に対する拒否反応が起こり逆に勉強を全くやらなくなるのです。


『あれもこれも』な気持ちはわかります。

ですから、短期間に何もかもではなく、少しずつ克服していかなくてはいけません。

高校入試など期限があるなら中3の夏休みからではなく1年や2年、前もってです。



病気で例えるなら

風邪のひきはじめは、葛根湯などでも体調は回復するかもしれませんが

風邪をひいてしまったら、風邪薬が必要になります。

風邪薬を使用せず過ごした人は症状が悪化するか可能性があります。

症状が悪化した人は肺炎などにかかるリスクが増えます。

肺炎など重症化した人は病院で入院治療をしなければいけません。

入院した肺炎患者に早く治って欲しいからと通常の何倍もの治療薬を投与しても過剰摂取で昏睡状態または死亡です。


このように、勉強も同じで

小学生の低学年のうちから苦手を無くしている子は風邪のひきはじめなので適切な対応をすればすぐに直ります。

小学生4年生後半あたりからのつまづきは完全に風邪をひいているレベルです。

中学生からは風邪でいう高熱が出て咳が止まらない状態。

中学3年生になると肺炎で入院レベルです。

入院レベルになった子に大量の勉強を与えてもこなせないんですね。


当然、病気が重症化すればするほど直るまでに時間がかかるので治療費にお金がかかります。

勉強も同じで苦手が重症化すると克服するのに時間がかかるので塾代が高額になります。

そうならないためには日々の生活習慣の見直しが必要です。


いつまでに結果を出したいのかの目標(期限)が決まれば

それまでにやらなければいけないことが決まります。


期限までにやらなければいけないことが決まれば

1日1日の最低限やらなければいけないことが決まります。


あとは、誘惑に負けず頑張るだけです。


ちゃんと勉強をやるという覚悟ができれば日々の行動が変わります。


日々の行動が変われば日々の習慣が変わります。


日々の習慣が変われば成果が出ます。


生活習慣病予防と同じですね。



勉強をやっても成果が出ない子の場合


覚悟が決まっていないのでちゃんとやらない


ちゃんとやらないから行動がいつもと一緒


いつもと一緒の行動なので習慣もつかない


習慣もつかないから成果がいつもと一緒、または悪くなる。


なのに中途半端にやった勉強だけが記憶に残って「勉強をやってるけど成績が上がらない」と言う。



勉強をやってるのに成果が出ない理由は


①適切な勉強量かどうか

いつまでに、どれだけ覚えないといけないのか把握すること。

30日後に100のことを覚えないといけないのに1日2個覚えていても60個しか覚えていない。

勉強をやったのに点数が悪かった。という記憶だけが残る。

やるなら1日4個を覚えること。


②毎日やっているか

エビングハウスの忘却曲線によれば人は1日で覚えたことの70%近くを忘れてしまう生き物だといわれています。

ということは、1日10個覚えても7個は忘れるんです。

なのに2日や1週間、何も勉強しない日があると、せっかく覚えたことをほとんど忘れてしまいます。

勉強をやったのに点数が悪かった。という記憶だけが残る。

用法容量を守って正しく毎日勉強すれば覚えたことを忘れないですみます。

やったのに点数が悪い子は毎日やることを意識しなければいけません。


③覚悟が決まっているか

やらなければいけないけど、覚悟ができないとなかなか行動に移せません。

大人でも同じことが言えて、例えば部屋の掃除や庭の手入れ、趣味なんかでも覚悟が必要です。

やらなければいけないことはわかっているけど、めんどくさいしなぁ~・・・

と大人も思ってダラダラ時が過ぎます。

そんな大人も『さぁ、やるか!』と気持ちを切り替えて行動しているのです。

行動し始めたら止まらなくなります。



慣性の法則

理科でも習いますが、人間の行動にも慣性の法則があると思います。

やるまではなかなか動けないです。

動けないし、体を動かすまでには結構な気持ちのエネルギーを使います。

気持ちのエネルギーをたくさん使い動き始めた体は、目的達成まで自然と止まらなくなります。


日常生活で例えてみると

朝、目覚ましが鳴って起きる時間が来ました。

3分とか5分置きにスヌーズで目覚ましが繰り返しなります。

布団から出たくないです。

でも、学校や会社に行かないといけません。

この時、気持ちのエネルギーをたくさん使い起き上がるのです。

起き上がった体は布団から立ち上がり、リビングへ向かいます。

朝ごはんや、出発の準備をしているうちに体がどんどん動くようになり

家を出発したあたりから目的の時間、目的の場所に向かって自然と動き始めるのです。


家に帰って夜

勉強をやらないといけないのにゲームがやめられない。

寝なければいけないのにゲームがやめられない。

スマホをずっと見てしまう。

といったことも、慣性の法則で自らブレーキをかけないと止まらないんですね。


逆を言えば、勉強をするために

①机に向かってみる

②テキストを開いてみる

③ペンを持ってみる

④1問だけでいいから解いてみる

というふうに行動してみると、勉強の手が止まらなくなったりします。

ここで勉強が進まない子は、まず勉強のやり方がわからないから進まないんです。

私たち大人でも車の運転や電車の運転、飛行機の運転など、わからなければ進めることができません。

だから、勉強のやり方を第一に学ぶのは絶対必要なのです。


なるほどー

確かにそうだわ。

と思っていただければ幸いです。


まずは勉強をやらなければいけない覚悟を持って行動しましょう。


必ず成果は出ます。