コグトレとは?勉強ができない本当の理由は「順番」にあった
- miesingakuzemi
- 3 日前
- 読了時間: 4分

コグトレ養成ワークショップに参加しました
先日、コグトレ(認知機能トレーニング)養成ワークショップに参加し、学習や生活の土台となる「認知機能」について、理論と実践の両面から学んできました。
このワークショップでは、
見る力(視覚認知)
聞く力(聴覚認知)
覚える力(ワーキングメモリ)
体の使い方と集中力の関係
など、**「なぜ勉強がうまくいかないのか」**を感覚的ではなく、仕組みとして理解する内容が中心でした。
特に印象的だったのは、
「考えさせる前に、まず正しく見えているか・聞けているかを確認する」という考え方です。
私たちはつい「ちゃんと考えなさい」「どうして同じミスをするの?」と声をかけてしまいがちですが、その前段階が整っていないと、どれだけ努力しても成果につながりません。
「できない」の前に「できる状態」をつくる
ワークショップでは、実際に
視覚情報の取りこぼしを防ぐワーク
情報を一時的に保持しながら処理する練習
体を動かしながら集中力を高めるトレーニング
などを体験しました。
これらは特別な子だけのものではなく、**勉強が苦手な子・集中が続きにくい子にとっての“準備運動”**のようなものです。
「反省させる」「意識を変えさせる」前に、まず“できる状態”を整える
この考え方は、三重進学ゼミがこれまで大切にしてきた、お勉強をする前に線引きや頭の準備運動となる簡単なクイズで、頭と体を勉強ができる態勢にする指導方針と非常に強く重なりました。
今後、三重進学ゼミでの活用について
今回学んだコグトレの考え方は、
速読解思考力講座
タイピング・情報処理トレーニング
個別最適化された学習設計
自分の状態を振り返るメタ認知指導
と組み合わせることで、より効果的な学習サポートにつながると感じています。
今後は、
授業の導入部分
集中力が不安定な生徒への個別対応
勉強に自信をなくしている子のサポート
など、段階的に取り入れていく予定です。
「勉強の教え方」を変える前に、「整え方」を知る
勉強ができない=能力が低い、ではありません。
多くの場合、順番やタイミングが合っていないだけです。
三重進学ゼミではこれからも、点数だけを見るのではなく、**「その子が今、どこでつまずいているのか」**を丁寧に見極め、一人ひとりに合った学習環境づくりを大切にしていきます。
「うちの子は当てはまる?」学習の土台チェックリスト
以下は、学力や性格を判断するものではありません。
「今、学習の土台が整っているか」を知るための目安です。
当てはまる項目に、いくつかチェックを入れてみてください。
【見る力・視覚認知】
☐ 問題文を読んでいるのに、条件を見落とすことが多い
☐ 板書を書き写すのに時間がかかる
☐ 図や表がある問題を苦手に感じている
☐ 行を飛ばして読んでしまうことがある
【聞く力・情報の受け取り】
☐ 説明を聞いたあと「何をすればいいか分かっていない」ことがある
☐ 指示を最後まで聞き取れないことがある
☐ 一度に複数のことを言われると混乱しやすい
【覚える力・ワーキングメモリ】
☐ 計算や作業の途中で、何をしていたか分からなくなる
☐ 問題文の前半を忘れてしまうことがある
☐ さっき覚えたことをすぐ忘れてしまう
【集中力・体の使い方】
☐ 机に向かっても、姿勢がすぐ崩れる
☐ 勉強中に体がよく動く
☐ 集中が続かず、疲れやすい
【振り返り・メタ認知】
☐ 間違えた理由をうまく言葉にできない
☐ 「どこが分からなかったか」が分からない
☐ 勉強方法を自分で工夫するのが苦手
チェックが多くても心配はいりません
チェックがいくつか当てはまっても、それは「能力が低い」という意味ではありません。
多くの場合、
👉 頑張る前の準備が足りていないだけ
👉 順番が合っていないだけ
👉 タイピングが合っていないだけ
です。
三重進学ゼミが大切にしていること
三重進学ゼミでは、
教える前に「見る・聞く・覚える」状態を整える
速読解思考力・コグトレ的アプローチで情報処理を支える
自分の状態を言葉にできるメタ認知力を育てる
という流れで、**「努力が結果につながる状態」**をつくっていきます。
「もしかして…」と思った方へ
もしこのチェックリストを見て「うちの子、少し当てはまるかも」と感じたら、
それは今が見直しのタイミングというサインかもしれません。
三重進学ゼミでは、学力だけでなく「学習の土台」を確認する体験授業を行っています。
▶ 体験授業ではこんなことを見ています
情報の受け取り方
処理のスピード
つまずきやすいポイント
お子さま一人ひとりに合わせて、無理のない学び方をご提案します。




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